こうして私は鬱になった その3│匿名でのミスのつるし上げ

鬱の経緯

組み立ての仕事は楽しい、でも発注は地獄

品質保証から外れて組み立てに移ってから、私は「やっと解放された」と感じました。
手を動かす組み立て作業は楽しく、ものづくりそのものは嫌いではなかったのです。

しかし同時に任された 「発注の仕事」 は、まさに地獄でした。


理不尽な仕組み

うちの会社には一応「生産管理部」があります。
けれど、正直あまり機能していません

工場長が製造を担当している大手の取引先には、専門の発注事務員がついています。
しかしそれ以外の組み立て作業員は──なぜか自分たちで発注までやらされるのです。

しかもその発注方法は、いまだに 紙に手書きで記入する形式
同じ部品を何度も注文するのに、その都度同じように紙に記入しなければならない。


ADHDにとっての大きな壁

こうしたルーチンワークは、ADHDの私にとって最大の苦手分野でした。
しかも、次工程が楽をしたいからってどんどん要求が複雑化していきます。
・塗装のものには塗装依頼書をつけろ
・溶接に出すパーツは図面をつけて数もぴったり出せ
・複数出す場合は1種類ずつ箱に分けろ

こんな調子であちらを気を付けると、こちらを忘れるといった感じでミスが出てしまいます

些細なミスも全社へ社内ネットワークのミス報告掲示板でつるし上げられます。

「わかってほしい」ただそれだけ

私はADHDです。病院からも言われました。これが検査結果です。
不注意の特性でどうしてもミスが出てしまうんです。工場長や上司に相談しました。

「俺には普通にしか見えない。そういう思い込みはやめた方がいい

相手にしてもらえませんでした。


自分にできる対策を精一杯

でも「ADHDだから仕方ない」とは思いたくなかった。
だからこそ、ちゃんと関係性のある事務員の許可をとり、

  • チェックシートを作る
  • フォーマットをデジタル化する

といった工夫を繰り返しました


努力は裏目に

「みんなに迷惑をかけたくない」という気持ちで工夫しても、返ってくるのは冷たい反応ばかり

  • 勝手に変えるな
  • 「こっちのルールに従え

匿名で叱責され、改善はすべて否定されました。


晒し上げと心の傷

ちゃんと事務員に許可を取ったのに、匿名で叱責する人は誰ですか?誤解を解きたいです。といっても、工場長は教えてくれません。それどころか――

「そんなにミスが嫌なら、その分努力すればいいじゃん。それだけでしょ。」

理解してもらうどころか、さらに突き放されるばかりでした。


次回予告

次回「こうして私は鬱になった その4」では、社長との食事会、そして決定的に心が折れてしまった瞬間を振り返ります。


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