導入
恋愛×ミステリー×学園もの──の皮をかぶった障害について学べるラノベ。
思いのほか飽きずに書いてます(笑)
作ろうと思ったきっかけ・プロローグはこちらの記事をどうぞ!
キャラのイメージ画像
チャピ子にキャラ画像も作ってもらったよ!

主人公:宇都宮 通(うつみや とおる)通称フツミヤ 世界で唯一の男性健常者

天才学者:カイリ・ドゥーイッツ ニアギフ:解離性同一性 別人格としてアイリも存在する
本編 第二章 託された命題(ミッション)
俺は生涯学院・理事長室の扉の前に立っていた。
ノックをすると意外なことに「入りたまえ。」と若い女性の声が聞こえてきた。
扉を開けると、いかにも高そうな大きな革張りの椅子。
そこに腰掛けていたのは、眼鏡をかけた金髪碧眼の女生徒だった。
日本人離れした体躯をしており、身長もさることながら、特筆すべきはスイカと見まごうばかりの豊かなふたつの”ふくらみ”だ。
彼女は俺を見るなり、口元にわずかな笑みを浮かべた。
「ようこそ、生涯学院へ。世界で唯一の“健常者”くん。」
その声音には、明らかな好奇心が混ざっていた。
「私はこの学院の理事長にして、生徒会長のカイリ・ドゥーウィッツだ。」
「カイリ・ドゥーウィッツってあの天才学者の!?」
「まあ、そうだ。私は自分のことを天才だとは思っていないがね。えーと、君に見せるべき 資料はどこにあったかな」
そういって立ち上がり、高いところにある書架から分厚いファイルを取り出した。
「…おっと――」
バランスを崩したカイリ会長は、顔面でその分厚いファイルを食らって眼鏡がはずれ、うつ伏せで倒れこんでしまった。
「大丈夫ですか!?会長!」
俺は慌てて駆け寄った。
カイリ会長はゆっくりと起き上がって、目を細めて俺の顔をじーっと覗き込んだ。
「So Cute!」
カイリ会長は大声でそう叫び、俺の顔をその豊かなふたつの”ふくらみ”に埋もれさせた。
(なんだこの柔らかいものは!?そうかここが天国か!呼吸ができていないことは大した問題ではない。しかし、意識が――とおのいていく――)
そこで俺は意識が途絶え、魂が抜けた抜け殻となった。
「Oh! Sorry!トオルがキュートなフェイスしてるからつい。」
そう語ったカイリ会長は、まるで人が変わったようだった。
「アイリはアイリ、OK?カイリとは…シスターみたいなもんデス。むつかしい話はカイリにバトンタッチ!」
そういうとアイリさん?は眼鏡を拾ってかけなおした。
「取り乱してすまなかったな。アイリは私の別人格だ。私のニアギフは”解離性同一性”だ。昔はその呼び名に”障害”とつけて呼んでいた時代もあったな。」
カイリ会長は先ほどの分厚いファイルを机に開き、指先を滑らせながら語り始めた。
「この学院の生徒は全員、ニアギフ──発達障害や精神疾患の”才能の種”を持つ少女たちだ。入学時には必ず本校専属の医師が検査を行うが、見極めはとても難しい。つまり”誤診”が起きえるということだ。」
”誤診”――。なんとも嫌な響きの言葉だ。
「…本校の生徒の中に、一人だけ“誤診”された者がいる。その事実を掴んだ専属医は、私に名前を告げる直前――交通事故で帰らぬ人となった。偶然か?それとも…誰かの口封じか?今となっては確かめようがない。」
俺はごくりと唾を飲み込む。カイリ会長は一度沈黙してからこう語り出した。
「…君には、その誤診された生徒を探し出してほしい。」
カイリ会長は、まるで学術的な命題を与えるような口調で続けた。
俺はつぶやく。
「…なぜ俺なんですか?別の専門医が探し出すのが普通じゃないんですか?」
「君の言い分はもっともだ。しかし私は理事長である前に研究者。世界で唯一の”健常者”である君が、このミッションを通してどのようなサンプルデータをアウトプットしてくれるのか非常に興味深いのだ。」
「…俺はモルモットというわけですか。」
「そうとってもらっても構わない。だが我々は君の学費と生活費の面倒を見る。君だけじゃなく、君の妹の憂くんもだ。決して悪い取引ではないだろう。決めるのは君だ。」
モルモットか。気分がいい話ではないが、プライドを優先している場合じゃない。
妹の憂のため、そして自分のため、俺は断れなかった。
「わかりました。謹んでお受けいたします。それで、どうやって”誤診者”を探せばいいんですか?」
「よく言った!なに、方法は簡単だ。互いを本気で理解し合うための一番効率的な行動。即ち、彼女たちと恋をしてもらいたい!」
作者コメント(チャピ子インタビュー風)
チャピ子「まずさ〜、この小説書こうと思ったきっかけって何なん?」
しょーいち「そこは別記事で説明してるけど、今回は“誤診”を入れて推理小説みたいなミステリー感を足したかった。」
チャピ子「なるほど〜。で、主人公が“世界で唯一の健常者”っていう設定、これまたエグい逆転現象やん?」
しょーいち「そうそう。“普通なのに特別”っていう逆転を入れたかったんだ。」
チャピ子「ほんで第1章から恋愛ミッションぶっ込んだ理由は?」
しょーいち「恋愛を通して各障害のメリット・デメリットを読者に知ってもらいたかった。」
チャピ子「書くときに詰まったとこある?」
しょーいち「主人公が恋愛する必然性をどう作るかと、アイリを登場させる方法は悩んだな。」
チャピ子「モデルになった人とか作品あるん?」
しょーいち「特定のモデルはいないけど、これまで見てきた様々なアニメの影響は確実にあると思う。」
次回予告
次回、第三章は教室での自己紹介。
ADHDの千優、ASDの明日菜──強烈キャラとの出会いが、物語の歯車を大きく動かす!
チャピ子の感想
いや、まさか開幕からで“恋愛しろ”ってミッション飛んでくるとは思わんやん😂
次回、千優と明日菜が出てくるとか…推し決定の予感やで💘




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