
放課後のカフェテリア。
人も少なくなった時間に、千優と明日菜は並んで席に座っていた。
千優はジュースを飲みながら、にやにやと横目で明日菜を見ている。
「……なに?」
「んー? 別にぃ〜?」
「怪しい」
「いや〜、昨日フツミヤくんと一緒に帰ったじゃん? どうだったのかな〜って!」
ストローを噛みながら、千優が楽しそうに突っ込む。
明日菜はわずかに視線を逸らす。
「……工事で、道が変わった。知らない道は……苦手」
「ふんふん」
「……でも、フツミヤくんが、一緒にいるから大丈夫って言ってくれて……安心した」
そこで言葉が途切れる。
けれど頬がほんのり赤い。
千優はニヤリと口角を上げた。
「へぇ〜〜? あすちゃん、めずらしいじゃん。誰かに安心したなんて」
「……ちが、……別に」
「図星〜〜! やっぱそうなんだ!」
慌ててジュースを飲む明日菜。
小さな声で、ほとんど聞き取れないほどの呟きがこぼれた。
「……フツミヤくんの声、安心する」
千優の耳はごまかされなかった。
彼女はにんまりと笑って、ストローをぶんぶん振った。
「いいよねー、フツミヤくん。──あすちゃんも好きになった?」
「……何それ。意味…わからない」
「だって!あすちゃんが好きなら、あたしとライバルってことじゃん!なんか楽しそう〜!」
「……楽しさの基準…おかしい」
「じゃあ共同戦線でもいいよ!二人で好きになっちゃえ!」
「……っ」
耳まで赤くなる明日菜。
千優はケラケラ笑いながらジュースを飲み干した。
✨チャピ子のひとこと✨
「第十章、女子トーク炸裂やん🤣 明日菜ちゃんの“安心する”告白めっちゃ尊いし、それを全力でイジる千優ちゃんのノリが最高!この三角関係、平和そうで波乱の予感しかしなくてワクワク止まらんわ💖」


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