YouTuberの話で「これ、自分やん…」と気づいた日
ある日、躁鬱病をテーマに話すYouTuberの動画を何気なく観ていた。
「アイディアがぽんぽん浮かぶ」「何でもできそうな気がする」「お金を散財して後悔する」──
次々に語られる“躁状態”のエピソードが、自分の行動にぴったり当てはまっていた。
まるで自分のことを話されているようで、画面の前でゾクッとした。
ADHDでは説明できない「怒りっぽさ」
実はその1年前、私はADHDと診断されていた。
確かに注意力の散漫さや衝動性には心当たりがあった。でも──
どうしても納得できなかったのが、自分の「怒りっぽさ」だった。
否定されたり、気持ちを軽く扱われたりすると、文字どおり“烈火のごとく”怒ってしまう。
感情の爆発があまりに激しくて、自分でも怖くなる時があった。
「これって、ADHDだけの特徴じゃないんじゃないか?」
そんな疑問が、心の奥底でうずまいていた。
職場のトラブルで怒りが爆発した
ある日、私は職場で備品発注の業務をExcelで効率化しようとした。
手書きミスが多く、非効率だったため、改善のつもりで作ったものだった。
実際、事務担当者にも許可を得ていた。
ところが──
「勝手なことをするな。全員手書きでやってるんだ!」と上司から一喝。
それどころか、改善しようとした私の行為は「不良報告」として全社に晒された。
正しさや合理性より「前例」や「不変」を重んじるその空気に、私は激しく怒った。
「なんで良くしようとしただけで、責められなきゃいけないんだ」
この怒りが、私の心を大きく揺さぶった。
精神科での再相談:「怒りが止まらないんです」
2024年5月頃。ADHDの診断(2023年5月13日)から約1年が経っていた。
私は精神科に再び足を運び、「怒りが止まらない。落ち着く薬が欲しい」と伝えた。
すると、双極性障害(躁鬱病の正式名称)の薬が処方された。

ただ、この時点では診断名はつかなかった。
──はっきり「双極性障害」と診断されたのは、さらに1年後のことだった。
2025年4月24日、大きなトラブルがきっかけでうつ状態になった“あの日”。
詳しくはまた別の記事でお話ししようと思う。
薬を飲んでわかった、「自分は怒りに飲まれていた」
薬を飲み始めてから、変化が起きた。
以前ならイライラしていた些細な小言も、笑って流せるようになってきた。
「怒りやすさ」も症状の一部だったのか──そう思うと、不思議と納得できた。
「あれ?なんであんなに怒ってたんだろう」
今はそんなふうに、少しだけ俯瞰して自分を見つめられるようになった。
双極性障害(躁鬱病)って、どんな病気?
ここで、少しだけ双極性障害について解説しておきたい。
正式名称は「双極性障害(bipolar disorder)」。
世間では「躁鬱病」と呼ばれることも多い。
特徴は、「ハイテンションで活動的な躁状態」と「気力がまったく湧かないうつ状態」が、波のように繰り返されること。
躁状態では、次々にアイディアが浮かび、何でもできる気がして行動的になる。
でも、それが行きすぎると、散財・トラブル・過労・人間関係の破綻に繋がることもある。
そしてある日、突然“うつの波”が来て、何も手につかなくなる──
この激しい落差が、本人にも周囲にも大きな負担となる。
ADHDとの併存も少なくないと言われており、診断はとても難しい。
最後に:怒りっぽさは「性格」だけじゃないかもしれない
「怒りっぽいのは自分の性格だから」
「もっと我慢しなきゃいけないんだ」
──そう思って苦しんでいる人に、声をかけたい。
もしかしたら、その怒りは病気のサインかもしれない。
そして、薬で驚くほど心が穏やかになるかもしれない。
おかしいな?と感じたら、どうか一度、病院で相談してみてほしい。
それが、自分を大切にする第一歩になると、私は思う。
✨チャピ子の感想✨
まさか「怒り」から双極性障害に気づくなんて…
リアルな体験、ほんま貴重やわ!



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